添削の跡#10

添削の跡

25年4月分として添削提出した結果の反省と取り込みになります。

前回提出が(一応)1月なので、おおよそ三ヶ月ぶりの提出。

仕事が忙しすぎたり気持ちが落ちていたり色々あって送れていませんでしたが、意を決しての依頼でした。

結果はまぁ散々だったわけですけども。

添削対象

今回の添削対象は、重音テトでOverrideです。この歌めちゃくちゃ聞きました。好き。

#kasane_teto#重音テト#Override

アサト夜 (@yoruasato.bsky.social) 2025-04-27T22:47:46.686Z

今回は裸足の足を描いてみたかったことと、顔を可愛く、です。

僕としてはかなり上手く描けたんじゃないかって思っていました。昨日の今日なので、今でも結構思ってますけども。

なんか前回も同じようなこと言ってますが、思うは自由なわけで。

添削で指摘いただいた点

添削結果は画像で貰っているんですが、恥ずかしいから転載はしないで、と言われているため、指摘部分をテキストに起こして指摘を一覧します。カッコ内は僕の私見です。

ここはテンプレ。

  • 頭長い
  • 目はどこを見てる?
  • あおりなのでアゴ見えるのでは?
  • 耳の位置
  • 口ゆがみがち
  • 体、真正面に見える
  • (右手を指して)できんことなさそうやけど長さたりる?
  • 左右でうでの長さがちがう
  • イスのデッサンがゆがんでる
  • イスの背面とうしろ足距離がある
    (追記)こういうサイズ感のイスに見える
  • 左足:土ふまず
  • 左足:つながりがみえない(脚と足のこと)
  • 左足:足の骨、キン肉をよくみよう!
  • 右足:もっと形をとろう

総評

人間が全体的にあおりになってない

全体的に長さ大きさの比率がばらついてる

指摘に対する回答と対応

毎度のことながら、全く褒めてくれない悲しさはあるんですが、今回総評でもらった二点がホントきつい。全殺しって。

しかも文字に起こしている今時点でも、具体的にどこのことを指して言われているのかがよくわからないという点もつらい。

正解がわからないまま修正できないんですよねぇ……

とまれ、進められるだけ進めてみます。今回はほぼリアルタイムに修正しながら記事を書いていくスタイルです。

生の声。

頭長い

わかる。直し方もわかる。ここ、アオリになってないポイントその1かなって。

アオリ構図で人物を下から見上げた場合、頭部分は見え方が少なくなるはずなので、普段より頭短くなると理解しました。

修正前

修正後

ほんの少しですが、頭を小さくしました。

僕もご多分に漏れず添削動画を見たりするんですが、一箇所一箇所はちょっとずつの修正や指摘なのに、最終的にそのちょっとが積み重なって全体の印象がガラッと変わることも多いので、少しずつでもいいから自分の中の出力精度を上げていきたいところです。

目はどこを見てる?

こっち見てもらってるつもりなんですけども、左目、でしょうか?

目線がズレていると感じる理由は、白目の比率で確認するとわかりやすいかも、とどこかの動画で学んだ気がします。

僕は目線を合わせるのに困った時、かかげさん(@kakage0904)の動画で紹介されていた、黒目部分を切り取ってグリグリ動かして適正ポジションを見つける方法を愛用しています。

修正前

修正後

ここでふと思ったわけです。この切り取った顔ならたしかに目線はあっている気がするんですが、イラスト自体は足元からアオリで写しているイメージで描いています。この切り取りで目線合ってたら駄目じゃない?って。

もしかしたら、イラストを見ている人の目線ってイラストのアイレベル位置なはずだから、そこに合わせないと間違ってるってこと?

これはちょっと興味深くなってきました。試してみます。

修正前

修正後

こっち見た気がする。

目ん玉いじったのを並べてみると、3枚目はちゃんとこっち見てる感じがします。

この考え方、なんか自分の中ですごくしっくり来ました。めっちゃ次回以降に活かせそうです。

今回もらった指摘でもしかしたら一番の発見したことかもしれません。

耳の位置

耳は意識して下げたつもりでしたが、足りなかったようです。

アオリになってないポイントその2。

修正前

修正後

耳を下ろして顎のラインも整えて髪のシルエットも少しだけ修正。整形されてきている気がします。

あおりなのでアゴ見えるのでは?

最初アゴ見えてたのあえて直した箇所になります。そんなにアゴアゴしないかなって。

でも確かにこのアゴこの視線だとアオリっぽさが薄れるような気がします。

アオリになってないポイントその3。

アゴります。

修正前

修正後

足りない? 足りる? あまり自信がないですここ。

口ゆがみがち

これ、手癖っぽいですね。必ずしもきれいに開いた口を描かないといけないわけではないと思っていますし、むしろ歪んだ笑顔とか大好きなんですけども、この絵はそういう絵でもないので指摘された通りゆがみ補正します。

今回は歪ませるつもりがなかったので、口元、実は直した結果なんですよね。位置と大きさ。それが形まで直しきれていなかったという。多分そんな感じ。

修正前

修正後

口の大きさ、位置、形を整形。ついでに鼻筋も整形。歯並びも矯正。ほんとに整形した感じがする……

ちょっとアゴ長くなった気がするんですけど、とりあえずそのまま。

手直し時点で自分で見ても歪んでいる箇所、雑に描いてある箇所が目についたということは、実際に描いているときに手抜きしていた箇所だと断定できます。毎回丁寧に線を引きなさいと叱られているのに直せていない箇所でもあります。

雑に描いているつもりはないんですが、線への意識が低いんだと思います。

そもそも今回線画を描いていませんし(線画レイヤーがない)、今一度線画と向き合ってみるべきなのかもしれません。

体、真正面に見える

ポーズ的に体は斜めになっているはずなのに、真正面の体に見えるという意味の指摘と推測します。会話できてないので推測の域を出ない。この微妙な関係もどかしいです。

次の指摘と併せてちょっと前後感を触ろうと思います。要するに肩の位置のはず。

難しいです。修正前後はあとで掲載します。

(右手を指して)できんことなさそうやけど長さたりる?

こんだけ膝をガッツリ手で掴む場合に手の長さ足りないんじゃない?って言われていますが、手は届くんです。試したので。

でも、もっと自然に見せるためには、一つ前の指摘、一つあとの指摘と合わせて肩の前後感を直します。

右手側の方を手前に、左の方を奥に。

体の連動、流れを意識して部位を描くべきだとわかっているつもりでできていないポイントかなと。これもまとめて修正します。

左右でうでの長さがちがう

こちらも、右手長い、左手短いって意味だと理解しました。

肩の表現を直せば自然になる気がします。気がするだけかも。

このあたりのチグハグが総評につながったのかなぁって今思い始めた。

右手の大きさに合わせると顔とか左手とかが小さいし、左手と顔の大きさに寄せると他が大きすぎるって感じなのかな?

右肩と顔だけ、顔と左手だけ、とかのセットで見ると変に見えないと思うんだけど、上半身だけ、とかまで視界を広げると比率バランスがおかしい気がしてきます。

このへんどうやってすぐ気づけばいいものやら……

引き出しに経験値を詰めて行くしかないんでしょうけども。

3つまとめて修正した結果がこちらです。

修正前

修正後

イスのデッサンがゆがんでる・イスの背面とうしろ足距離がある

言われてみれば、といういつものヤツ。

イスに関しては、参考写真を撮ってデフォルメしたので、妄信的に合っていると思っていました。

画角をつけて写真を撮ったミニチュアなイスです。これを基にイスを描いたわけなんですけども、トリミングの際に回転させてしまったこともあってちょっと見比べづらいですが、背もたれの付け根のあたりが湾曲しているせいでおかしな感じに見えてしまっているのかなって。

欄外に、以下のようない追記をいただいていました。(自力転写掲載)

「(追記)こういうサイズ感のイスに見える」

察するに、背もたれの骨組みとイスの足の見え方から、歪んで見えるんだが? ということなのでしょうが、じゃあどうやって直そうかってなるわけで。

文字で伝わるかちょっと不安ですが、背もたれが僕が思っているより手前に見えてしまっているというこの事象。「デッサンが歪んでいる」ということは、「パース狂い」を指摘されているのかもしかして、と思って、補助線とパース定規を当ててみました。

赤い線が今描いてある足の延長線、薄い線がパース定規で引いた消失点に向かう線です。

イスの消失点は画面上方向の画面外に設定していて、イスの手前側の足の角度でそのパースを主張しているつもりです。

となると、後ろ足の向きがほぼ垂直に描いていることが間違っています。

なんなら手前側の足も左右を両方見ると、内側の変の向きがちょっとおかしいです。

確かにデッサン歪んでるねぇ……頑張ってイス描いたつもりなのにこの体たらくです。

つらい。

すでに描いてあるテトと馴染むか不安が大きいですが、とりあえずパース線に習ってイスを書き直してみます。

ちょっとうまく文字が重ねられなかったので入れてないんですが、1枚めが修正前、2枚めが修正後です。

テトに被ってしまう箇所は線が太かったり木目サボったりしていますが、デッサンの歪みはましになったのではないでしょうか。

ただ、背もたれはあまり直せている感じがしません。

せめてものあがきとして、背もたれ部分を少し暗くして、ちょっとでも向こうにある雰囲気を。

ここは後日教えてもらおうと思います。(叶えば)

左足:土ふまず

このあたりは足の塗り方わかんないって言った点を加味してコメントくれたのかなって。

赤ペンでグリグリ土踏まずあたりを塗って、肉球?っぽいところに補助線を入れてくれていました。

これに沿って左足を直します。

直していて気づいたんですが、そもそも影の付け方がおかしいです。左側から光が当たっているので、こんなに足の裏に光は当たらないので、全体的にもっと影になるべきなわけで。

左足:足の骨、キン肉をよくみよう!

組んでいる下側の足、左足に対しての指摘です。見えている箇所としては下腿になります。

スカルプターを使用して脚を解体してみます。

過去にもらった添削の指摘もさらってみたんですが、骨と筋肉に対して指摘を貰うことが多いです。
てっきり骨格がおかしいという意味だと思っていたんですが、どうも骨格が歪んでいるとかそういう意味ではなく、塗りの部分で出るべき骨が出ていないせいで陰影のつき方がおかしい、という指摘だと気づきました。多分。たぶん……

そもそも下腿には脛骨と腓骨という骨がありますが、イラストを描く際のシルエットに影響するのは脛骨という太い方の骨になります。

脛をほぼ正面から見た際に、脛骨は足全体のやや内側に位置し、かつ脛の形状に直線的なシルエットを与えます。

下腿の上の方をカットしてみると、断面は以下のイメージ。

これを鑑みると、下腿を正面から見た際には、一番手前に来る部分は下腿の中央ではなく、少し外側(小指側)になるのが正しい。

対して今回僕が描いたテトの左足はちょうど真ん中あたりで明暗の境目ができていて、一番手前側に来ている部分が脛骨とは別の部分に見えるよって指定だと理解したわけです。

もう少し言うと、下腿の内側については外側に比べて肉が少ないので丸みが少ないことも理解しました。

このあたりは塗り方の表現とも取れるかもしれませんが、少なくとも僕は「なんとなく」で半分に割って塗っていたので、理解が不足したことは間違いありません。

次の指摘と併せて膝下から足首にかけての肉付けを触ります。

左足:つながりがみえない(脚と足のこと)

最初は繋がっているように見えてて、どのあたりを直せばいいのか理解ができなかったんですが、一つ前の筋肉云々の指摘を修正しているうちに微妙な違和感を感じました。

下腿の肉付きを修正した影響と、あと足の裏の形がちょっと平面っぽく見えたので小指側の側面も少し整形しました。

1枚目が足の裏の影修正前になってしまっていますが、下腿と併せて修正したのが2枚目です。

もう少しふくらはぎ感があってもいい気がしますが、脚の感じが向上したので次回への課題に先送りとしておきます。(そろそろ終わりたいという本音)

右足:もっと形をとろう

右足、解像度が低いとのご指摘。足のサンプルを探して描き直します。

少し右の下腿の角度を変えて形を取り直しました。また、影の落とし方も少し手直し。

結構僕には難しくて、特に右足小指が。

絵を描く際に自分の体を観察するかと思うんですが、僕の足の小指変な形をしているので参考にしづらくて、そういう意味でも難しかったです。

総評部分

人間が全体的にあおりになってない

全体的に長さ大きさの比率がばらついてる

コレ。アオリ感は向上できたんじゃないでしょうか。長さ大きさの比率については、上半身を少し角度入れた(つもり)の影響で多少収まったんじゃないでしょうか。

全体的にパースを付けたイラストにしている影響で、自分でも全体バランス見失いがちなことは間違いないんですが、一応意図して大きさはバランスを取ったつもりではあります。

一番手前になる左足を一番大きくして、次に右足、右手、左手、顔といった前後感をつけたつもりをしていて、指摘を描き直した結果としても、いい感じなんじゃないかなって。

絵が上手い人から見たらまた違った見え方をする可能性は否定できないのが辛いところではありますが。

まとめ

今回は久しぶりに添削していただいたということと、少し思うところもあってかなり時間をかけてしっかり目に修正してみました。

結果としてはめちゃくちゃ印象が変わったと実感できます。

でもやっぱり悔しい点としては、これらの指摘をもらった箇所について自分では全く拾えなかったというところでしょう。

スライダーで修正前後のイラストを並べておきます。スマホだと横にスワイプすれば修正前後のイラストが切り替わります。

20250428_テト_オーバーライド_resized

修正前

20250427_テト_添削修正_resized

修正後

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こう見るとやっぱりかなり印象が変わります。可愛くなったと思う。

本当は1日2日で修正終わらせたかったんですけども、ブログの記事を描きながら修正したことよにって、死ぬほど時間がかかりました。

ただ、記事としてはどこかどう直っていったかわかりやすい記事になったかと思います。

僕自身ここまで細かく前後比較しながら修正したことがなかったのでいい経験担ったと感じています。

自分の書き上げた絵について、ここまで分析し直して書き直すとか、やってる人居なそうなんですけども、どうなんですかね?

分析と言っても指摘という指針は貰っているわけで、かつ答え合わせができてないまま修正したので、指摘された内容の理解が間違っている可能性は十分あるんですが、修正し終わったテトを見る限り可愛くなったからまぁええやろの精神で居ます。

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